子育てが楽しくなる街を作ろう!5回目は、東京大学柏キャンパスの紹介です。今回も晴天に恵まれ、9組の親子さんにご参加頂きました。年末に掛けて徐々に慣れて来ていたお子さん達も、年末年始でリセットされてしまったのか、ちょっと緊張気味。そんな成長を見守りながら(逆に見守られながら?)のスタートです。
今回は東京大学柏キャンパス 広報担当の羽角先生にお越し頂きました。広報担当ではありますが、大気海洋研究所(海洋物理学専門)の教授だそうです。研究所のお仕事だけでなく、広報まで‥‥!本当に大学の組織は複雑ですね。
さて、現在柏の葉に、東京大学は三つあります。
1つめは、柏の葉公園の北側にある柏キャンパス、
2つめは、千葉大学西側の柏Ⅱキャンパス、
3つめは、昨年オープンしたての駅前サテライトです。
今回は1つめ、メインの柏キャンパスのお話です。
東京大学といえば赤門、安田講堂等が有名ですね。これは上野駅近くの本郷キャンパスにあるものだそうです。大体の学部は本郷キャンパスに集約しているそうです。先ず1、2年生は渋谷近く(駒場東大前)にある銀杏並木の綺麗な駒場キャンパスで学び、3、4年生は一部の専攻以外基本的に本郷キャンパスへ移動します。そしてそれから各専攻・大学院・研究所所属等の過程で日本各地のキャンパスや研究所に散っていく事になるそうです。
本郷、駒場以外の各施設は、何と北海道から鹿児島(奄美)まで各地にあるそうです!そんなに沢山あったとは驚きです。柏キャンパスのそのうちの一つなのですね。
各地に点在する関連施設は、主にそれぞれの専門分野に特化した研究所や付属施設があるそうです。付属施設といえば観測所、実験場……?だけかと思いきや、中学、高校、寮、演習林(!?)等も含まれるそうで……。
柏キャンパスには、大学院の新領域創成科学研究科ひとつと、沢山の研究所、研究センター、研究機構があります。新領域創成科学研究科の中には、基盤科学、生命科学、環境学の三つの主軸があり、その中に更に各種専攻が細分化されて存在しています。
研究所は、他の各拠点と連携しながら動いている部門も多く、宇宙線研究所や、物性研究所、大気海洋研究所、情報基盤センター、国際高等研究所などなど、見るからに難しそうな名前の研究所が沢山あるそうです。
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊特別栄誉教授に関連する宇宙ニュートリノ研究部門は、宇宙船研究所の一部門だそうです。
次にノーベル賞に一番近い日本人と言われている方が国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構長の村山斉教授だそうです。世界規模の方がこんな近くに!
最近駅周辺でも多くの外国の方をみかけますが、柏キャンパスは外国人研究者・留学生の比率が高いそうです。絶対的人数では本郷の方が多いそうですが、今後柏Ⅱキャンパスを国際キャンパスとして整備予定だそうです。数年後には駅前含めてもっと国際化が進むかもしれませんね。
その他意外な事に、敷地内には認可保育所もあるそうです!柏どんぐり保育園では東大関係者の子供を中心に預かっており、残念ながら一般の方の入園は厳しいようですが、関係者にとっては有り難いですよね。
ちょっとお堅いイメージのある東京大学ですが、実は塀門が無い程オープンなのだそうです。正式な門は南側に一応五か所あるそうですが、植え込みの隙間からいくらでも入れる状況だそうで、公園の延長といった感覚でお散歩される方も多いそうです。
芝生の広場は減ってしまい、今は一か所しかないそうですが、雑木林を含め、犬の散歩や子供の遊び場としても利用可能だそうです。
流石に一部の建物を除いて建物内は立ち入り禁止ですが、基本的には来訪者歓迎の姿勢だそうです。それならさぞ構内も賑わって‥‥と思いきや、所属する教職員・学生は三千人以上いるのに、研究室が決まっている研究生か教授ばかりしかいない為、昼食時以外は殆ど人影がないそうです。
最近はテレビや映画のロケなどにもしばしば使われており、仮面ライダー、ガリレオ、NHKスペシャル(NEXT WORLD)(1月25日分)にて放送される予定だそうです。柏市の広報番組「これってナンダイ!?市立柏研Q所(カシケン)」でも取り上げられていますので、ご興味ある方はコチラをご覧になってみるのもいいかもですね。
毎年十月下旬に大学の一般公開が企画されています。子供向け企画も沢山あります。その他今年は2月21日に、駅前サテライトでサイエンス寿司BARという、お寿司と深海魚料理とお酒の会を催す予定もあるとか!調べてみれば、意外と参加しやすい催し物をみつけられるかもしれません。
一般の人でも利用できる建物に、図書館・食堂系があるそうです。
柏図書館は入り口で入管申請書を記入すれば誰でも入れるそうです。図書を借りるには友の会に入る必要があり、会費がかかります。基本的には専門書しかないようですが‥‥。図書館にはホールなどもあり、年に数回企画モノがあるそうです。
食堂系は複数個所にあり、カフェテリア・学食・お寿司屋・キッチンカー(屋台)があるそうです。基本的には平日のみ&11時半~14時と制限はあるものの、オープンスペースがあったり、ビュッフェスタイルもあったり、ドリンクバーなどもあるそうです。
キッチンカーの印度亭(カレー屋)は毎週木曜の販売で、毎回大行列が出来る程大人気!
お寿司屋のお魚倶楽部はまは平日&土曜の昼食、夕食(21時閉店)の開店で、昼間はいつもすぐ満員。なんでも海洋研究所が中野にあった時お世話になっていたお寿司屋さんだそうで。メインの客層が海洋研究所の先生だった為、柏キャンパス移転の際についてきたという御縁もあるとか!昔なじみのお店だったんですね。
食事情はかなり充実した内容になっているようです。教職員&学生で12時~13時に利用が集中する為、その時間を避けた方が良いかもしれないとの事でした。なお、駐車場は教職員や関係者で常に満車の為、徒歩又はシャトルバスをご利用下さい、との事でした。
やはり一般でも利用しやすそうな食堂系に注目が集まった模様です。
中に入った事が無い方が殆どでしたが興味アリといった雰囲気でした。
図書館は専門書が多いそうなので難しそうですが、柏の葉には図書館が無い事が不満の一つだったので、何か利用できたらと、付随するホールでのコンサートや一般公開等にいってみたいという意見もきかれました。
研究類については難しくてよくわからなかったものの色々あるんだなと改めて認識した上で、まさか仮面ライダーなどメディア撮影協力していることや、意外と解放的である事に驚きが強かったようです。
保育園の利用は厳しそうですが、お散歩コースとして使わせて頂けるのは有り難いとの声が上がっていました。
東京大学が国際化を進める事で、柏の葉近辺で外人さんと出会えるor交流できる機会が得られるかもしれないと期待したいという意見も多くありました。
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参加者の皆様並びにご協力下さった皆様今回もありがとうございました。
次回は1月22日。「第1回~第5回 勉強会の内容振り返り」です。
いよいよ制作に向けたまとめに入ります。どういうものを作っていくか、具体的な会議に入ります。
どんな形になるかどうぞお楽しみに。
『子育てが楽しくなる街を作ろう』企画 過去記事
●第四回 千葉大学の柏の葉キャンパスについて
●第三回 柏市の子育て制度について
●第二回 スマートシティとしての柏の葉キャンパス
●第一回 柏の葉キャンパスタウンの構想について
●キックオフ ミーティング
●立案 子育てが楽しくなる街を作ろう企画
ミーティング開催報告ご興味のある方、参加してみたい方、取材希望の方、「ままてぃ」までお問合せください。 info@mamatx.net