「もっと職場が近ければ働けるのに…」
「もっと家族との時間を増やしたい…」
ならば、オフィスに来てもらおう!
と都内の大企業を誘致し地元のママたちを採用したワーキングスペース、『Trist』が2016年5月南流山にOPENしました。なんでも、ここのすごいところは「設立の過程」にあるのだとか…。
気になる詳細をお伝えします。
ママによる、ママのための「働きたい!」にこたえる場
場所は、TX南流山駅徒歩3分の住宅街。
『Trist』を立ち上げたのは、5歳と3歳のママで株式会社「新閃力(しんせんりょく)」社長の尾崎えり子さん。出産後「地元で働ければ、家族も仕事も地域コミュニティもうまくいくはず!」と実感。元エステサロンだった空き家を、尾崎さんに賛同した多くのママボランティアの力を借りて改装。たった半年で完成させました。
『Trist』の目的は3つ。
(1)企業誘致による雇用創出
(2)人材育成による雇用支援
(3)創業による雇用創出
です。
室内はオフィススペースとミニキッチン、キッズスペースが併設されたイベントスペースの3つに区切られ、働きたいママたちがあつまっています。
都心の企業がサテライトオフィスを開設、地元のママが活躍中
シンプルなオフィススペースは、
日本最大のコスメ・美容総合サイト
『@cosme』を運営するアイスタイルの子会社ISパートナーズが、営業拠点として利用中。
南流山在住のママ8名を採用しています。
なかには「やっと平日に子どもと夕飯を食べられるようになった!」と家族でお祝いする方も。
いわば職場が南流山に引っ越してきたようなもの。
新しい職住近接のかたちに日本中から注目があつまっています。
◆コワークスペース利用について◆
・料金:1席あたり月額1万円
・環境:PC・wifi・ロッカー・ポストなど
・時間:24時間利用可能(法人契約者のみ)
夕飯の足しにどうぞ!キッチンスペースでおばんざいを販売
室内中央にあるミニキッチンでは、『おばんざいカフェにしてら』さんがおかずを販売。無農薬の野菜を中心とした体にやさしい2品を提供中。
おからや枝豆ごはんなど、季節ものを取り入れて作られたおいしい料理を買って帰れるなんて、大助かり!!
ママの目線に立った『Trist』ならではの試みですね。
また、創業支援の一つとして、カフェを運営してみたい方に貸し出しも行っているそうです。
◆7月おばんざいカフェ営業時間◆
週2日(火・木曜)
16:30~17:00まで(17:30まで取り置き可)
「本当はこうしたい」を叶える、めざす、イベントスペース
『Trist』の奥側は、ママ向けの就労セミナーなどをおこなう空間。
10:00~17:00まで利用でき、小さなキッズスペースを併設。子連れ参加ももちろんOK!この日はフリーランスで働くママがあつまり、価格設定などの悩みを共有。どんどん話が展開して活発に意見交換をしていました。
「本当はこうしたい、ああしたいとさまざまな人と話しながら、自信をつけて、夢を叶えてもらえたら…」と人材育成&コミュニティづくりの場として活用中です。
◆講演・講座例◆
ユニリーバの人事取締役による「女性の肯定感~制限をはずす方法」
ソムリエをめざすママのワイン試飲会
分かりやすいパワポ作成講座
都内勤務ママ先生による茶道体験教室
一人の夢が、いつのまにかみんなの夢に
OPENまでの半年、クラウドファンディングで200万円をあつめたという尾崎さん。
「出資者の方々は、リターン目的ではなく、このプロジェクトに賛同し大きな期待をかけてくれました。今お礼の連絡をしていますが、そんなことはいいから仕事に専念して!と断られていて…」とのこと。それほど「ママの働き方を変える場所」が社会に必要なんだなと感じました。
今後は『Trist』をほかの地域にも展開予定で、雇用創出の力になれたらと考えているそうです。
講座やイベント情報などはFacebookでご案内中。ぜひご覧ください。
◆Trist 本部◆
・住所:千葉県流山市南流山2-20-1
・開室時間:平日10:00~17:00 (休日はイベント時のみOPEN)
オフィススペースは法人契約者のみ24時間利用可
Trist HP
Trist Facebook
このプロジェクトが日本中に広がって、ママたちの夢を叶えていくことを、私も期待しています!
(ライター桃子)