筑波山のふもとを親子でウォーキング

 
筑波山は都内からのアクセスも良く、登りやすい山として、子どもから大人までたくさんの人が訪れ人気です。でも、山登りは子どもにとって少しハードルが高いと感じる人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、筑波山のふもとを歩いて筑波山神社まで歩くコース「つくば道」をご案内します。小さな子どもも一緒に歩けると人気で、私も昨年、4歳の娘と完歩しました!筑波山を眺めながら歴史ある街並みや自然の中を歩けておすすめです。

つくば道のウォーキングマップ。TX駅構内でも入手できる

徳川3代将軍家光が造った道「つくば道」を歩こう

江戸時代、「鬼門の護り」だった筑波山神社。3代将軍家光のとき、筑波山神社を一新する工事が始まり、そのときに資材の運搬路としてつくば道が整備されました。
その後、つくば道は筑波山への参詣道として多くの人が歩いて訪れるようになりました。

日本の道百選にも選ばれている

つくば道は、北条という街を起点として、筑波山神社までの4キロの道のりで、大人の足で片道約90分のコース。平坦なところもあれば登り坂や石段があったりと変化に富んでいて楽しめます。途中、歴史ある建造物やお寺、みかん畑や田園風景が広がり、歴史と自然を味わえる、歩いていて飽きることのない道です。

北条では商店街を散策、神郡では絶好のビュースポットを楽しんで

つくば道に沿って、訪れておきたい街は「北条」と「神郡」。
北条は、江戸時代に筑波山参拝の門前町として栄えた歴史があり、その風情を残すように江戸末期から明治、大正にかけての店蔵が残り、国の登録有形文化財に指定されている建造物があります。

国の登録有形文化財のひとつである店蔵

中でも国の登録有形文化財である旧田村呉服店は、「北条ふれあい館」として現役活躍中。街の情報発信や交流拠点として気軽に立ち寄ることができます。館内には無料休憩所があり、地元ならではの観光スポットを教えてもらえると評判です。

北条からつくば道を30分ほど歩いていくと、神郡の集落が見えてきます。情緒あふれる門構えの家々と店蔵が立ち並び、そこから見える筑波山が街並みと相まって絶好のビュースポット。歩いているだけでタイムトリップした気分に浸れます。

神郡を抜けると田畑が広がり、一層筑波山が大きく見える

江戸時代の石段を上ればあともう少し

神郡を抜けてしばらく歩くと石でできた鳥居が現れます。ここから先は勾配が一気にきつくなり、道の後半には石段もあって最後の踏ん張りどころ。
その石段の途中にある旧筑波山郵便局は立ち寄りたいスポットのひとつ。昭和初期に建てられた木造の建物です。現在は開局されていませんが、春と夏に一般公開されます。(公開期間はその年により異なる)

郵便マークがいろんなところに隠れている。いくつ探せる?

つくば道もここまでくれば残りあと少し。道なりに歩いていけば、筑波山神社の入り口が見えてきます。無事に歩いてこられたことに感謝し、筑波山神社でお参りしましょう。

筑波山の中腹にある筑波山神社

つくば道へ行くならバスが便利

TXつくば駅から筑波山方面行きのバスが出ています。

■北条から筑波山神社へ行くルートの場合
1.つくバス小田シャトルに乗車(約45分)し、「北条仲町」で下車すぐ。
2.つくバス北部シャトルに乗車(約30分)し、「筑波交流センター」で下車、徒歩15分。

■筑波山神社から北条へ行くルートの場合
関鉄バス 直行筑波山シャトルバスに乗車(約35分)し、「筑波山神社入口」で下車、徒歩5分。

筑波山方面へのバス利用についての詳細はこちら

http://kantetsu.co.jp/bus/mt_tsukuba.html

親子でマナーを守って、楽しい思い出を

つくば道に沿って、そこで暮らす人たちがいることを忘れずに、田畑や民家が立ち並ぶところへ勝手に立ち入ったり、大声で騒いだりしないよう注意してください。また、車も通りますので気を付けて歩いてください。
子どもにきちんとマナーを教えてあげることも大人の大事な役割です。マナーを守って親子で楽しい思い出を作ってくださいね。

 

(ライター mayumi)

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