ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その9」

前回は、野菜好きにする方法として、畑に行ってみることを紹介しましたが、ベランダでお野菜を育ててみることもおすすめです。

初心者は、種からではなくまずは苗で初めてみるとよいかと思います(苗はホームセンターなどで手軽に購入できます)
苗を手に入れたら、水やりを子どもの日課にしてください(7~10時の間は光合成を行い、水を吸います)。一緒に水やりをしながら、野菜の成長をみていると、野菜への愛着がわいてくることでしょう。
また野菜を観察していると、太陽の方向に伸びていくこと、花が咲き実を結ぶことなど新しい発見もあると思います。
そして何より、命あるものへの思いやりの気持ちも芽生えることでしょう。

水やりが楽しくなって、一日に何度もあげたいと言い出しかねませんが、そんな時は、むやみに怒らず、自分の思いだけでお水を必要以上にあげてしまうと枯れてしまうことを伝えてあげてください。
逆にあまり興味を示さなかったとしても、お母さん自身が楽しそうに水やりをしながら、さりげなく野菜の成長をお話しし続けてくださいね。

お世話をしてきた野菜の収穫は、子どもにとって喜びの瞬間となることでしょう。
そして収穫した野菜が食卓に並び、家族みんなで食べたときは、いつもの野菜より美味しく感じるはず!
野菜の成長と共に子どもの成長も感じられるのではと思います。

【育てやすい野菜とワンポイント】

ラディッシュ

ひぐらし菜園 
日暮俊一氏撮影

ミニトマト
わき芽を摘み取り本主枝だけを伸ばし成長させます。苗が成長したら、支柱を立て茎が倒れないようにひもで結んでください。花が咲くころ薄めの液肥を上げてください。実が赤くなったら収穫できます。
アブラムシに注意し、病気の葉はすぐに摘み取ってください。

ラディッシュ
別名「二十日大根」というように短期間で収穫出来る野菜。小さなプランターでできるのでベランダ栽培にも適しています。夏は日陰、冬は日当たりのよい場所に置けばほぼ一年中収穫することができます。発芽し成長したら5センチ間隔位に間引きします。本葉が5~6枚になり、根が赤くなり顔を出し、2センチくらいになったら収穫できます。肥料はあまり必要ありません。害虫はアブラムシと青虫に注意してください。

onion

【 大瀬由生子 】
テーマ◆子どもを野菜好きにする方法◆
料理研究家、発酵マイスター、
テーブルコーディネーターetc…
多彩な食のスペシャリスト。二児の母。
好きな野菜は玉ねぎ♪

【過去記事】
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その8」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その7」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その6」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その5」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その4」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その3」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その2」
●ベジラボコラム「子どもの野菜嫌いをなくす方法 その1」