ベジラボ連載更新!第22回「詩人が書いた絵本」

今回は、あそべる絵本第2弾です。二冊、ご紹介します。

いっぱいやさいさん『いっぱいやさいさん』
まど・みちお 文/斉藤恭久 絵 至光社

国際アンデルセン賞など数多くの賞を受賞されている、まど・みちおさんの絵本です。
にんじんさんは、にんじんさんなのがうれしいのね。と、野菜たちが自分がその野菜であることを喜び、個性を発揮しあって生きているさまを、いきいきとした文章でつづっています。その文章に、斉藤恭久さんのみずみずしい野菜の絵が添えられているのですが、それぞれの野菜たちのそばにちょこんと虫たちが・・・。虫たちもまた、うれしそうです。巻末には、「野菜のそばにいる虫の名前のリスト」もついています。

野菜の絵本ですが、読んでいる子どもたちもまた、自分が自分であることをうれしいと感じてほしいなと願ってしまいます。

やさいたちのうた『やさいたちのうた』
藤富保男 詩/谷口広樹 絵 福音館書店

たまねぎ、にんじん、トマトになす、おなじみの野菜たちのリズミカルでユーモラスな詩の絵本です。
それぞれの野菜が、素敵な感性で語られています。
「きゅうりは、ほしのしっぽです」や、れんこんの、「あらあらどうしてくものいと」などの美しい表現に驚いたり、かぼちゃの「かぼちゃ、がぼちゃ、かぽちゃ」などの難しい言葉遊びに笑ったり・・・。

親子でぜひ、声に出して楽しんでいただきたい絵本です。

【過去記事】
■第21回
(川浦先生)菜の花

■第20回
(大瀬先生)子供を野菜好きにする方法 その4

■第19回
(窪谷先生)冬が旬のほうれん草

■第18回
(木村先生)お雛祭り

■第17回
(和田先生)絵本であそぼう!

■第16回
(大瀬先生)子供を野菜好きにする方法 その3

■第15回
(川浦先生)ショウガの効能

■第14回
(木村先生)節分

■第13回
(窪谷先生)冬の畑で育つ野菜たち

■第12回
(和田先生)年始にふさわしい素敵な絵本

■第11回
(木村先生)お餅

■第10回
(川浦先生)冬の野菜はなぜ甘い?

■第9回
(大瀬先生)子供を野菜好きにする方法 その2

■第8回
(木村先生)冬至

■第7回
(和田先生)クリスマスにぴったりな絵本

■第6回
(窪谷先生)日本一の柏の小かぶ

■第5回
(川浦先生)旬の野菜はどうしていいの?

■第4回
(和田先生)おいもの絵本

■第3回
(木村先生)おいも掘り

■第2回
(窪谷先生)お洒落かぼちゃ バターナッツ

■第1回
(大瀬先生)子供を野菜好きにする方法 その1