【 第5回:旬の野菜はどうしていいの? 】
秋が深まってきました。身体が冷えてきませんか~。
近所の小児科も込み合ってきました。こんな時は、旬の野菜を食べて身体の調子を整えましょう!
実は先日、ある保育園ママから「お店に行けばなんでもそろっているのに、何故旬の食べ物を摂るのが良いのかな?」と質問を受けました。
うーん、なるほど・・。今日はそのことについて、書きたいと思います。
第一に挙げられるのは、「旬の野菜の栄養値の高さ」。
例えば冬が旬のホウレンソウの場合、冬のホウレンソウと季節外れのホウレンソウの栄養価を比較すると、2倍~それ以上の違いがあるそうです。
冬季のホウレンソウは、低温の中でじっくりと太陽光線を浴びて、地道に光合成をおこなっています。
そうすることでじわじわと良質な栄養分を蓄えているのです。
ところが、ギラギラと太陽が照りつける夏季では、その暑さからホウレンソウもどんどん水分を欲して促成栽培の状態に・・。
スピードアップして育ったホウレンソウと旬のホウレンソウでは当然蓄えられている栄養分や味わいが異なってきます。
第二に注目すべきは「旬の野菜の機能」。
旬の野菜に含まれる栄養素は、その季節に必要な機能をもっています。
例えば・・夏の野菜は水分を多く含みます。
私たちが発汗により失う水分やミネラルを補ってくれ、からだを冷やしてくれます。
また、暑さで弱った胃を刺激して消化を助けたり利尿作用を促したりする働きがあります。
冬には、ホウレンソウ・コマツナ・ハクサイなどの葉物類、ダイコン・カブなどの根菜類が旬を迎えます。
冬の葉物類は滞りがちな血流を良くし血液を浄化してくれますよ~。
また、根菜類に含まれる栄養素は貯蓄性が高く、冷えた身体を温めてくれます。
こんなふうに、それぞれの季節に旬の食材をいただくと、その養分は人間の生理に合った働きをしてくれるというわけ!
人間も、野菜も、自然から生まれ出たいのち、自然の一部なんだなあと思います。
そしてもうひとつ、旬の食べ物が嬉しいのは、「価格面」。
たくさん獲れるからお値段もお安いということ。
私たちの身体に有効に働きかけ、栄養価が高く、お値段が安いって、もう旬の野菜、いいことづくし!食べなきゃ損ですよ~!
お店に行ったら、今採れる旬のお野菜はな~んだ、なんてお子さまとクイズをしながらのお買いものも楽しいですね。
野菜大好きなベジラボ、つい夢中になって語ってしまいました(*^_^*)
「旬の野菜」の素晴らしさ、ちょっとでもお伝えできていたら嬉しいです。
来月からは、旬の野菜のクッキングレシピを公開いたします!
【11月が旬の野菜】
シュンギク・ネギ・ブロッコリー・ホウレンソウ・青梗菜・カブ
ダイコン・ニンジン・新レンコン・ゴボウ・ギンナン・サトイモ
ナガイモ・サツマイモ・ハクサイ・エンダイブ・レタス・ショウガなど
2014-11-21,5号
【川浦智子 :過去の記事】