みなさん、こんにちは。担当Kです。
今回は、9月29日に行われた、柏の葉ロボットエンジニアリングクラブの、第7回目の活動のレポートをしていきます。
前回のレポートはこちら↓↓↓
なお、今回は近藤さんに代わって、山中さんが来られました。
7つの価値観 朝の会
前回の活動を受けて、朝の会では中村さんが「いいエンジニアとはなにか」ということを語りました。
まずは、7つの価値観です。
7つの価値観とは、このチームを運営しているScrambleが主催している大会「Core」と、各ジュニアロボットチームが大事にしているものです。内容は、
・継続で壁を打ち破る
・学びで世界を変える
・未来へつなげる
・人・技術へ誠実に
・協力してより高みへ
・あらゆる挑戦を楽しむ
・未知に挑み続ける
の7つです。
この7つの価値観を、みんなにも大事にしてほしいとのことです。
また、分からなかったら聞くことも大事とも話されました
そして、答えがないなかで、どう作っていくのかを考えていくのがロボット作りの楽しさともおっしゃられました。
例えば、中村さんが講師をしているチームのロボットでは、発射機構に工夫を加え、連射できるようになっています。
それを踏まえて、どのようなことにこだわり、工夫するのかを、クラブのみんなで考えました。
KY活動 朝の会
続いては、安全意識について話されました。
みんなに、ロボット競技会で起きたら悲しいことを聞いてみたところ、
・本番で故障する
・体調不良で欠席
・負ける
・観客がいない
などの意見が挙がりました。
たしかにそれらも悲しいことですが、先生にとって一番悲しいことは、ケガをしてしまうことだそうです。
そもそも安全の意味とは何なのでしょうか?
安全とは、物や人が傷ついたり、危害を受けたりすることがないことをいいます。
つまり、ケガや事故が起きる可能性が低いということです。
そして、これは確率の話であり、改善することができます。
安全な状態をつくるためには、危険を予知する必要があります。
これを、KY活動といいます。
ここからは、みなさんに危険を予知してもらうために、KY活動の練習をしました。
まずはこちらの写真をご覧ください。
この写真のイラストで、危険な箇所はどこでしょうか?
この記事を読んでいるみなさんも、ぜひ考えてみてください。
メンバーからは、
・ボールが破裂する可能性がある
・ブランコに女の子が巻き込まれる可能性がある
・ブランコに男の子のマフラーが絡まって、首が締まる可能性がある
・滑り台を逆走している人がいる
・木が傾いており、倒木寸前かもしれない
などといった点が指摘されました。
そして、安全のためにできることとして
・滑り台を滑りやすくする
・周囲を確認する
・ブランコに乗る際はマフラーを外す
・ブランコの周辺に柵を立てる
・大人と一緒に遊ぶ
などが挙げられました。
つづいて、こちらの写真をご覧ください。
この写真の危険な箇所はどこでしょうか?
メンバーからは、
・ぐらついている椅子に乗って電子レンジから飲み物を取ろうとしている
・料理中の人にしがみついている女の子がいる
・電子レンジの中の飲み物から泡が吹き出していることから、電子レンジを使っていはいけないものに、電子レンジを使ってしまった可能性がある
・料理中に子どもをキッチンに入れている
・鍋底が焦げるほどの火力
・そもそも電子レンジの設置位置が高すぎる
などが挙げられました。
解決策としては、
・子どもがキッチンに入れないようにする柵をつける
また、柵を開けられたときの警報もつける
・子どもがキッチンに入ざるを得ない状況をつくらない
・大人の目を増やす
・電子レンジの位置を変える
・椅子を置かない
・ガスコンロをIHにする
・家自体をリフォームする
などが挙げられました。
KY活動の訓練をした後は、一人ずつ、作業前、作業中、作業後の注意点を声に出して読んで、改めて安全のために気をつけることを理解しました。
その後は、各チームごとに、今日の完成目標を決めました。
また、前回は、はんだ付けやドリル作業をしている人の後ろを人が通ったりといった、危険な場面がありました。その反省を踏まえて、各作業ごとに作業場所を決めました。
作業場所を決めたら、ロボット製作を始めます。
コネクト ジュニアチーム・大人チーム メカ担当
メカ担当は、ジュニアチーム、大人チーム共に、自分たちのロボットの配線をしていました。どちらのチームも、朝会での中村さんの話を受けて、配線をきれいにしようと整理しています。
ところが、残り作業時間が1時間のところで、ジュニアチームのロボットに必要なケーブルが足りていないことが発覚しました。
これを受けて、ジュニアチームのメカ担当は、次回までの完成を目指して、足りない配線をリストにまとめました。
ジュニアチーム コントローラー担当
ジュニアチームのコントローラー担当のたーさんは、コントローラーの部品の配線作業をしていました。
作業の途中で、はんだ付けされていない部品があることに気が付き、前回コネクタにはんだ付けをしたろんくんに教わりながら、はんだ付けを行いました。
そして、無事にコントローラーを完成させることができました。
コントローラー、機能せず 大人チーム コントローラー担当
大人チームのコントローラー担当は、前回に引き続き、部品の配線・取り付けをしました。
一通りの配線が済んだら、組み付ける前に動作テストをしました。
しかし、動作しません。どうやらこちらも、コントローラーの部品が足りていなかったようです。
というわけで、足りていない部品のはんだ付けをしました。
完成した部品を取り付けて、再び動作テストです。
コントローラーの電源を入れて、ロボットの通信モジュールにUSBで給電してみると、通信モジュールのライトが点滅しました。どうやらコントローラーと接続出来ているようです。
しかし、電源供給をメインユニットに切り替えた途端、通信モジュールが動作しなくなってしまいました。
通信モジュール周りの配線を見直してみますが、正しく接続されているようです。
中村さんも、トラブルの解決に手こずっているようです。
原因の究明を進めること数十分間、モータドライバのコネクタを抜くと通電することがわかりました。
さらにその後、非常停止ユニットのコネクタ自体がおかしくなっていたことがわかりました。それによって他の部分の動作も不安定になっているようです。
この問題は、先生が次回までに修正することになりました。
また、さらなる問題が発覚しました、通信は成立しているものの、コントローラーの入力信号がロボットに送られてきません。再び配線周りを見直したり、中村さんが詳しい人に確認をしたりして、原因の究明を進めます。
いろいろなところを調べて、原因がわかりました。
受信モジュールとメインボードのケーブルの導線が、コネクタに線対称に反対で取り付けられていたようです。
この問題も、先生が次回までに修正しておくことになりました。
創意工夫 大人チーム プログラム担当
大人チームのプログラム担当は、プログラムを仕上げていました。
また、先述のトラブルにより手が空いたチームのメンバーと、大会のルールを確認しながら工夫できる点を考えました。
フィードバック 終わりの会
終わりの会では、いつものように各チームで今日の活動の反省をしました。
また、今回も先生からフィードバックをいただきました。
中村さんからは、分担して作っているので情報連携が大事と言われました。これは朝の会て話された「分からなかったら聞く」に関連しているとのことです。意思疎通をして、なにが問題なのかを共有するべきだと話されました。
山本さんからは、朝会で中村さんが質問したときに、積極的に手を挙げていたことを評価されました。一方で、チームでロボットを作っているという当事者意識を持ってほしいとも言われました。
中田さんからは、両チームとも振り返りで意見が飛び交っていたり、話し合いが開かれていたのがすごかったとのことです。一方で、作業の優先度を書いたリストを作れていたらなお良かったとのことです。また、大人チームはスムーズに作業をしている一方で、もう少し主体的に動く姿勢がほしいとのことです。
最後にかいくんからは、主体性の根底にはコミュニケーションがあり、大人チームにはそれが出来ている一方で、ジュニアチームはコミュニケーションを取ろうともしていないようにも見受けられたので、ジュニアチームにはコミュニケーションを取る姿勢を持ってほしいとのことでした。
今回の終わりの会の締めは、翔さんが行いました。
「大会に向けて頑張っていこう」と、みんなを励ましていました。
今回の活動を振り返って
午前中は、積極的に学ぶ姿勢が見受けられました。一方で、午後の活動では、両チームとも部品が不足するということが発生しました。また、大人チームでは、コネクタの配線を間違えており、正しく通信ができていないという事が発覚しました。
いよいよ次回が本番前最後の活動となりますが、これらのトラブルを解決して、ロボットを動かすことはできるのでしょうか?
それでは、次回の活動報告をお楽しみに。
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